任天堂スイッチでゲームを楽しんでいる最中に、コントローラーが突然動かない状態になると非常に困りますよね。キャラクターが指示通りに動かない、ボタンが反応しない、あるいは触っていないのに勝手に動くといった症状は、多くのユーザーが経験する問題です。
この記事では、そんな「コントローラーが動かない」トラブルに見舞われた際に、まず試すべき簡単な対処法を7つ紹介します。それでも改善しない場合に考えられる原因を特定し、最終的に修理に出すか、新しいものに買い替えるかの判断基準まで、分かりやすく解説していきます。
コントローラーが動かない問題は、必ず解決策がありますので、焦らず一つずつ確認していきましょう。
まず試したい!コントローラーが動かない時の7つの対処法

コントローラーが全く動かない、または動きがおかしいと感じたら、まずは落ち着いて基本的な対処法を試してみましょう。専門的な知識がなくても、数分で試せる方法ばかりです。例えば、コントローラーと本体の接続をリセットする「シンクロボタンを押す」操作や、任天堂スイッチ本体の「再起動」は、一時的な不具合に非常に効果的です。これらの簡単なステップで、動かないと思っていたコントローラーが正常に機能し始めることも少なくありません。ここでは、すぐに試せる7つの対処法を具体的に解説します。
対処法1:シンクロボタンを押してみる
コントローラーが動かない原因として、本体との無線接続に一時的な問題が生じているケースが考えられます。そんな時にまず試してほしいのが「シンクロボタン」を押す操作です。このボタンを短く数回押すことで、コントローラーと本体の通信がいったんリセットされ、再接続時に不具合が解消されることがあります。Joy-Conの場合は本体から取り外した側面の真ん中に、プロコントローラーの場合は上部のUSB端子の隣にシンクロボタンがあります。ボタンを押すと一度通信が切れますが、その後AやBなどのボタンを押せばすぐに再接続されます。思ったように動かない、全く動かないといった症状が出たら、まずこのシンクロボタンを試してみてください。
対処法2:任天堂スイッチ本体を再起動する
コントローラー自体に問題がない場合でも、任天堂スイッチ本体のシステムに一時的な不具合が発生し、コントローラーが動かないことがあります。このようなケースでは、本体の再起動が有効な解決策となります。操作は簡単で、本体上部にある電源ボタンを3秒以上長押しします。すると電源メニューが表示されるので、「電源オプション」から「再起動」を選択してください。これにより、本体のシステムがリフレッシュされ、コントローラーが動かない問題が解消されることがあります。ゲーム中に画面が固まって動かない、操作を一切受け付けないといった場合にも有効な手段なので、覚えておくと便利です。
対処法3:コントローラーを再登録する
コントローラーが動かない原因の一つに、本体への登録情報が何らかの理由で消えてしまったり、おかしくなったりしている可能性が考えられます。特に、複数のコントローラーを使っている場合に起こりやすいです。この場合、一度コントローラーの登録をすべて解除してから、再度登録し直すことで問題が解決することがあります。手順は、HOMEメニューの「設定」→「コントローラーとセンサー」→「コントローラーとの通信を切る」を選び、Xボタンを長押しして登録を解除します。その後、Joy-Conを本体のレールに差し込むか、プロコントローラーをUSBケーブルでドックに接続することで、再度自動で登録されます。この操作で、動かないコントローラーが再び使えるようになる可能性があります。
対処法4:コントローラーを充電する
「コントローラーが動かない」という問題の最も基本的な原因は、バッテリー切れです。特に無線で接続している場合、充電がなくなると当然動かない状態になります。Joy-Conは、充電中の任天堂スイッチ本体に取り付けることで充電されます。ただし、本体のバッテリー残量が少ない場合はJoy-Conの充電が行われないことがあるので注意が必要です。プロコントローラーは、付属のUSBケーブルを使って任天堂スイッチドックに接続するか、ACアダプターを直接接続して充電します。しばらく使っていなかったコントローラーが動かない場合は、まず十分に充電されているかを確認しましょう。充電しても動かない場合は、バッテリー自体の劣化も考えられます。
対処法5:スティックやジャイロセンサーを補正する
コントローラーが「勝手に動く」または「思った通りに動かない」場合、スティックやジャイロセンサーの基準点がずれている可能性があります。これは「ドリフト現象」とも呼ばれ、多くのユーザーを悩ませる問題です。この症状は、HOMEメニューの「設定」から補正作業を行うことで改善する場合があります。
スティックの補正は、「設定」→「コントローラーとセンサー」→「スティックの補正」と進み、画面の指示に従って操作します。
ジャイロセンサーの補正は、同じく「コントローラーとセンサー」から「ジャイロセンサーの補正」を選び、コントローラーを平らで安定した場所に置いて行います。これらの補正を行ってもスティックが正常に動かない場合は、部品の摩耗や故障が考えられます。
対処法6:周辺の通信環境を見直す
無線で接続しているコントローラーが頻繁に動かない、または接続が途切れる場合、周囲の電波環境が原因かもしれません。特に、電子レンジやコードレス電話、他のワイヤレス機器などは、任天堂スイッチのコントローラーが使用する2.4GHz帯の電波と干渉しやすいです。もし、これらの機器の近くでプレイしている場合は、一度それらの電源を切るか、任天堂スイッチ本体を別の場所に移動させてみてください。また、任天堂スイッチ本体をテレビ台などの金属製のラックの中に設置していると、電波が遮られてコントローラーが動かない原因になることがあります。本体をラックの外に出すだけで、通信状況が劇的に改善されることもあるので、ぜひ試してみてください。
対処法7:コントローラーを掃除する
長年使っているコントローラーが動かない場合、内部に溜まったホコリやゴミが原因である可能性があります。特にスティックの根本は、操作によって削れたプラスチックの粉が溜まりやすく、これが内部に入り込むとセンサーの誤作動(ドリフト現象)を引き起こし、勝手に動く、あるいは特定の方向に動かないといった症状が出ます。掃除をする際は、まずエアダスターで隙間のホコリを吹き飛ばすのが安全です。さらに、電子機器用の「接点洗浄剤」をスティックの根本に少量吹きかけると、内部の接触不良を改善できる場合があります。ただし、液体を直接かけるのは故障のリスクもあるため、自己責任で慎重に行ってください。掃除をしても動かない場合は、内部部品の摩耗が進んでいる可能性が高いです。
なぜ動かない?考えられる3つの原因

様々な対処法を試してもコントローラーが動かない…。その場合、一時的な不具合ではなく、物理的な故障やシステム上の深刻な問題が原因かもしれません。コントローラーは消耗品であり、特にスティック部分は操作のたびに摩耗していきます。この経年劣化が、キャラクターが勝手に動く「ドリフト現象」の主な原因です。また、コントローラー側だけでなく、任天堂スイッチ本体の不具合によって、接続されているコントローラーが全て動かないというケースも考えられます。原因を正しく理解することで、修理や買い替えといった次のステップへ進む判断がしやすくなります。
原因1:コントローラー内部の部品の摩耗・故障
コントローラーが動かない最も一般的な原因は、内部部品の経年劣化による摩耗や故障です。特に、アナログスティックは複雑な構造をしており、操作するたびに内部のパーツが擦れ合って少しずつ摩耗していきます。この摩耗によって生じた削りカス(白い粉など)がセンサー部分に入り込むと、スティックを倒していないのに信号が入力されてしまう「ドリフト現象」が発生し、キャラクターが勝手に動いてしまいます。また、ボタンを強く押しすぎたり、落下させたりした衝撃で内部の基板や配線が損傷し、特定のボタンだけが動かない、あるいは全く反応しないという状態になることもあります。長期間使用しているコントローラーが動かない場合は、この物理的な寿命が原因である可能性が高いでしょう。
原因2:任天堂スイッチ本体側の不具合
複数のコントローラーを試してもすべて動かない、あるいはJoy-Conを本体に差し込んでも認識されないといった場合、問題はコントローラー側ではなく任天堂スイッチ本体にある可能性が考えられます。Joy-Conを本体に接続する左右のレール部分には、通信と充電を行うための接点がありますが、ホコリが溜まったり、抜き差しを繰り返すことで摩耗したりして接触不良を起こすことがあります。また、落下などの衝撃で本体内部の基板や、レールと基板を繋ぐケーブルが損傷し、コントローラーを物理的に認識できなくなり、結果として動かない状態になることもあります。この場合は、本体の修理が必要になります。
原因3:ホコリや汚れによる接触不良
コントローラーが動かない原因として、意外と見落としがちなのがホコリや汚れによる接触不良です。長期間使用していると、ボタンの隙間やスティックの根本、Joy-Conと本体を接続するレール部分などに、手垢やホコリ、お菓子のクズなどが溜まっていきます。これらの汚れが電気的な接点に付着すると、信号の伝達が妨げられ、ボタンを押しても反応しない、Joy-Conが本体に認識されず動かない、といった不具合を引き起こします。特に、Joy-Conを本体に差し込んでも充電されず、無線でしか動かないという場合は、レール部分の端子の汚れが原因であることが多いです。定期的な掃除で予防できますが、汚れが内部まで入り込んでしまうと分解清掃が必要になることもあります。
対処法を試しても動かない…最終手段は?

セルフチェックでコントローラーが動かない問題が解決しなかった場合、次のステップに進む必要があります。選択肢は大きく分けて「修理に出す」か「新しく買い替える」の2つです。修理には、安心感のある「任天堂公式修理」と、スピードが魅力の「民間修理業者」があります。一方、買い替えはすぐに問題を解決できますが、費用がかかります。それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあるため、ご自身の状況(保証期間、予算、ゲームができない期間をどれだけ許容できるか)に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
選択肢1:公式修理サービスに依頼する
コントローラーが動かない場合、最も信頼性が高い選択肢は任天堂の公式修理サービスです。純正部品を使用して専門のスタッフが修理を行うため、品質面での安心感が最大のメリットです。購入から1年以内の保証期間内であれば、原則として無償で修理してもらえます。保証期間外の場合でも、有償で修理が可能です。2025年5月時点での参考価格は、Joy-Con1本あたり2,860円(税込)、プロコントローラーは4,290円(税込)となっています。ただし、修理には郵送が必要で、手元に戻ってくるまで10日~2週間程度の時間がかかる点がデメリットです。申し込みは任天堂の公式サイト「オンライン修理受付」から行えます。動かないコントローラーを確実に直したい場合に最適な方法です。
選択肢2:民間の修理業者に依頼する
「修理に2週間も待てない」「すぐにコントローラーが動かない問題を解決したい」という方には、民間の修理業者がおすすめです。「ゲームホスピタル(スマホスピタル)」などの修理専門店では、多くの場合、持ち込みによる即日修理に対応しています。Joy-Conのスティック修理であれば、最短20~30分程度で完了することもあります。2025年5月時点のスマホスピタルの参考料金は、Joy-Conスティック修理で3,520円(税込)~となっています。公式よりは割高になる傾向がありますが、その分スピードが魅力です。ただし、一度でも民間業者で分解修理を行うと、以降は任天堂の公式保証や修理が受けられなくなるというデメリットがある点には注意が必要です。
選択肢3:新しいコントローラーに買い替える
修理に出す手間や時間をかけたくない場合、新しいコントローラーに買い替えるのが最も手っ取り早い解決策です。家電量販店やオンラインストアですぐに購入でき、その日から快適にゲームを再開できます。ただし、費用は最も高くなります。もし動かないコントローラーが1本だけで、保証期間も過ぎている場合、修理費用と比較して、買い替えを選ぶか修理を選ぶか検討するとよいでしょう。また、本体セット限定デザインのJoy-Conなど、単体で購入できないモデルが動かない場合は、修理を選ぶ価値が高いと言えます。
コントローラーを長持ちさせる!故障を防ぐためのポイント

コントローラーが動かないというトラブルは、ある程度予防することが可能です。コントローラーは精密機器であり、日々の使い方や保管方法が寿命に大きく影響します。特に、故障原因の多くを占めるホコリや汚れの侵入は、定期的なメンテナンスで防ぐことができます。また、操作時の負担を軽減するアクセサリーを活用することも有効です。ここでは、大切なコントローラーを少しでも長く使い続けるために、今日から実践できる簡単なポイントを2つ紹介します。これらの習慣を身につけることで、「コントローラーが動かない」というストレスから解放されるでしょう。
ポイント1:定期的な掃除と適切な保管
コントローラーが動かない原因の多くは、ホコリやゴミの蓄積です。これを防ぐ最も効果的な方法は、定期的な掃除です。プレイ後は乾いた柔らかい布で手垢や汚れを拭き取り、スティックの根本やボタンの隙間に溜まったホコリはエアダスターなどで定期的に吹き飛ばしましょう。また、保管場所も重要です。ホコリっぽい場所に放置したり、湿気の多い場所に置いたりすると、内部のサビや接触不良の原因となり、コントローラーが動かないトラブルに繋がります。プレイしない時は、ケースに入れたり、引き出しにしまったりするなど、ホコリや直射日光を避けて保管することを心がけましょう。
ポイント2:保護アクセサリーを活用する
スティックが削れて粉が発生し、それが原因でコントローラーが動かない「ドリフト現象」は、保護アクセサリーである程度予防できます。市販されている「スティック保護シール」や「スティックカバー」をスティックの軸部分や根本に貼り付けることで、プラスチック同士が直接擦れるのを防ぎ、摩耗を軽減する効果が期待できます。また、スティックの可動域を制限して精密な操作を助ける「エイムリング」というスポンジ状のアクセサリーもありますが、スポンジが劣化してゴミとなり、逆に内部に入り込むリスクもあるため注意が必要です。コントローラー全体を覆うシリコンカバーも、落下時の衝撃を和らげ、汚れの付着を防ぐのに役立ちます。
まとめ:任天堂スイッチのコントローラーが動かない問題は段階的な対処で解決!

任天堂スイッチのコントローラーが動かない問題は、多くの原因が考えられますが、焦らず段階的に対処していくことが解決への近道です。まずは再起動や再接続、補正といった自分でできる対処法を試し、それでも動かない場合は、ホコリの蓄積や部品の摩耗といった物理的な原因を疑いましょう。最終的に修理や買い替えが必要になった際は、この記事で紹介した料金や期間を参考に、ご自身のプレイスタイルや予算に最も合った選択をしてください。日頃からのメンテナンスも忘れずに行い、快適なゲームライフを送りましょう。
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